車のbgmで流れるミスチルほど心強いものはない。

 

 

感情のループに苛まれるうちに

空はどんどん明るくなって

結局一睡もできなかった。

 

あれー?おかしいなー?

わたし夜勤明けだったはずなんだけどなー?

 

なんでこんなことしてんだろ。

いい加減疲れたな。

 

なんて考えてたら旦那からの電話。

 

時刻は6時過ぎ。

今起きてわたしがいないことに

気づいたらしい。

 

何度も電話はかかってきた。

でも電話には出なかった。

 

わたしの家出計画は

旦那が仕事に行ってから一度戻り

そして顔を合わせないように

旦那が帰ってくる前にまた

家を出るつもりでいた。

 

でもこのまま逃げても

仕方ないし時間の無駄だと気づく。

 

自分と向き合って

気持ちを整理できたことが

後押しして家に戻った。

 

大丈夫って車の中で

唱えながら。

 

家に着くと旦那が玄関にいて

わたしは無言で中に入る。

 

今日仕事が終わったら話そう

とだけ伝えた。

 

ただ謝る旦那。

 

何に対して謝ってんの?

 

聞くと言葉を選んでるのか

少し考えていた。

 

家を空けることが多くて

家庭の時間を作れてないから

 

予想通りの回答すぎて

何もわかってない旦那に呆れる。

 

自分の仕事が忙しいのを

理由にして蔑ろにしていたこと

それを反省していること

今まで言葉にしてこなかったけど

自分には必要な存在であること

 

必死に弁明されても

全く見当違いなだけに

何も響かなかった。

 

言い訳を考える時間を与えたくないので

帰ってきてから証拠を突きつけて

話し合いたいわたし。

 

反して、まさか家出するとは思っておらず

動揺して今すぐ話し合いたい旦那。

 

旦那は同僚に頼んで

出勤時間を遅らせた。

同僚、まじでごめん。

 

いざとなるとどう切り出すか

証拠が入った携帯を握りしめながら

不安と緊張でいっぱいだった。

 

言わなきゃ

確かめなきゃ

 

そう思うのになかなか

言い出せなかった。

 

浅くなりがちな呼吸を落ち着かせて

旦那への怒りを原動力に

証拠を突きつけた。

 

あの焦った旦那の顔一生忘れない。